転んだり、ぶつかったりしますと上の前歯が欠ける時があります。
その際におこなう治療法として2つの方法があります。
1、歯が欠けた部分が小さければ「詰める」という方法
2、歯が欠けた部分が大きければ「かぶせ物の差し歯」にする方法
そのほかに年齢、歯の神経がむき出しになっているか、すでに歯に神経治療がされているかどうかなどの様々な考慮すべき要素があります。
「年齢」に関してですが、転んで歯が欠ける場合は虫歯がない幼少の時に多いので、アゴの成長や歯の萌出を考え、コンポジットレジンを詰めることが多いと思います。
歯の神経が一部露出(むき出し)した場合には「断髄」と呼ばれる歯の神経の一部を切り取り、コンポジットレジンを詰めることが多いと思います。
すでに歯の神経治療がなされている場合は、歯の全体を削ってかぶせる差し歯になります。
なお、コンポジットレジンの詰め物は1回の治療で完了できて簡便ですが、時間の経過と共に、歯との継ぎ目が変色する欠点があります。
最後になりますが、転んだときの衝撃の強さによって歯の神経がむき出しにならなくとも 歯の神経が死んでしまい、歯そのものが灰色や茶褐色に変色することがあります。
黒ずむ変色が気になる場合には歯の神経の治療をおこない「ブリーチチング」と呼ばれる歯の 漂白をおこなうか、かぶせ物である差し歯にするかになります。
P.S 欠けた歯はなくさないでお持ちくださいね。利用できることが多く、しかもその方が見た目がきれいなことがあります。