対談
院長「審美専門」歯科技工士矯正「認定医」

院長 鈴木 善之

審美歯科治療は「お口のコンプレックスを改善する治療」とも言えます。
コンプレックスから解放された患者様は本当に心からの素敵な笑顔をしてくださりますし、「私の人生が変わりました!」とおっしゃってくれた患者様もいらっしゃいます。

お口の治療を通して、患者様の人生にプラスの影響を与えることができるこの仕事。
非常にやりがいを感じますし、我々の喜びでもあります。

当院が考える審美歯科治療

「○○○までに間に合わせたいので、とにかく歯を白くしてください!」

このようなご要望を最近では良くお受けします。
歯を白くするには「ホワイトニング」「審美歯科」「PMTC(クリーニング)」などの方法があります。ホワイトニングは薬剤で歯を白くし、審美歯科はかぶせ物や詰め物を利用して歯を白くします。そしてPMTCは特殊な機器を利用して歯を白くします。
それぞれ「治療期間」「白くなる程度」「白さの持続期間」「費用」などが異なります。

このように歯を白くする方法はいくつかありますが、ご自身の理想を追求されたい場合は「審美歯科」をお勧めします。審美歯科治療では、歯の色合いだけでなく、「歯の形」「歯並び」「噛み合わせ」までも改善可能です。

審美歯科治療は他の治療と比べ、ある程度の「治療期間」を必要とします。
患者様によっては「後でやりかえてもいいから、とにかく早く治療してください」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、当院ではそのようなご要望には応じておりません。

もちろんやろうと思えば短期間で歯を白くし、一時の満足を患者様に感じて頂くことは可能です。
しかし、そのような治療をすればどのような結果になるか我々は経験を持って知っています。
早期にかぶせ物・詰め物が脱落し、治療した歯が虫歯になり、最終的には抜歯の運命を辿る可能性さえあることを。

当院の基本方針に次のようなものがあります。

自分が受けてみたい、そして自分の家族に受けさせたい歯科治療を提供する

将来的に必ず問題が生じてしまう治療をするつもりはございません。
自分、そして自分の家族に受けさせたい治療。
当院のすべての行動原理は、この思いから派生しています。

保険治療と自費治療の違い

健康保険制度は、国民全員が等しく治療を受けることができる制度です。
その反面、保険治療においては「噛める」という最低限の機能を取り戻すことに主眼が置かれているため、使われる材料や治療方法は20年~40年ぐらい前のものに限定されてしまいます。

このため、「芸能人のような透きとおる歯にしたい!」といった審美性を求める治療や、長期間安定性などのご要望には保険が適用されない全額自己負担での治療(自費治療)を選択して頂くことになります。

保険と自費治療の大きな違いとして、「材質」「かけられる時間」の2つがあります。

「材質」に関して前歯の治療で説明します。
前歯で保険適用される素材には「硬質レジン前装冠」というものがあります。この素材の特徴は「長期間使用し続けると黄色く変色してしまう」「自然な色合いを出すことができない」「金属アレルギーの可能性がある」などです。

かわって自費治療では「セラミック素材」が利用されます。特徴としては「長期間使用しても変色しない」「天然歯と同様の色合いを表現することができる」「金属は使用していないので金属アレルギーの心配はない」などです。

これらは特徴の一部ですが、保険素材は自費素材と比べ「審美性」「体への優しさ」に問題があることが分かると思います。

次は「かけられる時間」に関してですが、これは少し込み入ったお話となります。
保険診療では「この治療をしたら○円」と明確に決まっています。
歯科医院も売り上げを確保して経営していかなければなりませんので、必然と「頂く報酬」に対して「かけられる時間」というのは決まってきます。
しかし、自費診療での報酬は、医院が独自に設定可能ですので、保険治療のような時間の制限はありません。歯科治療において「多くの時間を割くことができる」ということは「非常に繊細で精密な治療が可能となる」と同義語だと私は考えています。

「自費治療は高いんですよね」とよく患者様から質問されます。
私は「保険治療と比べて10倍くらい高いです」とお伝えしています。
また、「体への優しさ、長期安定性、審美性を考えた場合、間違いなく自費治療の方が優れています」ともお伝えしています。

当院では保険治療だろうと自費治療だろうと、当然分け隔てなく対応いたします。
しかし、1点患者様にお伝えしたいことは、治療方法を費用面だけで判断されるのではなく、私達の説明を聞いたうえで「体への優しさ・長期安定性・審美面など、ご自身が優先される事項は何なのか」を一考する時間を設けてくださいということです。

最後に

「いろいろ質問したいことがあるが、なぜか遠慮してしまう」。
医療機関でよく経験することですよね。

当院ではそのような遠慮は無用です

歯科治療は歯科医師が一方的に行うものではなく、患者様の意向をしっかりお聞きし、それに対してのドクターの見解を述べ、お互いにベストな治療を模索していく過程をとらなければならないというのが当院の考えです。
患者様の意向が入っていない治療は、「単なるドクターの独りよがりの治療」にすぎません。

これまでハッキリ伝えることができなかった「あなたの本当の気持ち」を私たちにお話しください。そして、納得のいくまでじっくりと話し合いましょう!!

鈴木歯科クリニックにはその風土がございます。

審美歯科治療の匠 I,N,T Japan 庄司 寿(歯科技工士)

庄司 寿 − 有限会社I.N.T Japan
■発表等
QDT2004年7月号 マスターピース掲載
第13回日本顎咬合学会東北支部学術大会登壇
第15回日本顎咬合学会東北支部学術大会登壇
ZERO2012年10月号座談会形式対談 臨床例掲載

鈴木歯科の印象は?

鈴木歯科さんとは15年のお付き合いとなりますが、今も昔も私が抱いている印象変わっていません。それは「勉強熱心」「患者様に対する想いが強い」の2つです。

良い技工物(詰め物・かぶせ物)をつくためには、もちろん「知識・技術」が必要です。
しかし、最終的に良し悪しを決めてしまうのは、制作に携わっている歯科医師、そして歯科技工士の「想い」だと私は考えます。

例えば、ドクターが「患者様に喜んでもらえるようなかぶせ物を作りたい!!」と本心から思っていれば、様々な診査診断を行い、非常に濃い情報を我々歯科技工士に送って頂けるので、我々もその情報をすべて反映させた精密なかぶせ物を作ることができます。

また、私がかぶせ物を制作する際、実際に患者様のお口を拝見するために医院にお伺いします。そこではお口の状態、表情、顔の形、唇のラインなどの情報を取得します。
更に患者様とのコミュニケーションの中から感じ取れる微妙なニュアンスを制作する上での1つの情報として取得します。

通常、歯科技工所は医院とは別のところにありますので、医院に伺う歯科技工士はそれほど多くありません。時間と手間がかかりますので・・・。
ドクターから頂く情報(郵送やデータ)だけで技工物を作成するのが一般的です。

しかし、実際に患者様とお話しし、お口の状態を自分の目で見ることで初めて得られる情報が多くありますし、実際に出来上がる技工物のクオリティも異なります。

良い技工物を作りたい。そのためにはどのような手間も惜しまないつもりです。

言ってしまえば、我々が制作しているのは小さな詰め物・かぶせ物にすぎません。
しかし、一旦お口に入った場合は患者様の体の一部となりますし、その方の人生を変えることもあります。それを考えると決して妥協はできません。

この思いは院長も私も同じですので、大変なこともありますが、非常にやりがいを持って仕事をさせて頂いています。

技工物(詰め物・かぶせ物)を作る上でのこだわりは?

審美性・機能性の獲得へのこだわりは当然として、その他に、「調整時間が少ない技工物(詰め物・かぶせ物)」を作ることに私なりのこだわりがあります。

技工物は、歯科医院からの指示に基づき歯科技工士が作ります。そして作成した技工物をドクターが患者様のお口にセットします。このセット時に、歯科医師が何ら手を加えないでピッタリとスムーズに入る技工物が、「調整時間が少ない技工物」であり、私がこだわっている技工物です。

調整が少ないということは、それだけ患者様のお口に合った精密な技工物と言えます。
言い換えると、最初の情報取得から制作まですべて計算通り行えたことを意味します。
いわば「職人的な喜び」ですね。

また、調整時間が少ないということは、ドクターにとっても患者様にとっても精神的・時間的負担をかけないことにもつながりますので、「貢献の喜び」とも言えますね。

人生におけるこだわりは?

これまで様々な人と出会い、様々な経験を通して学んだこと。
それは、「謙虚に生きる」ことです。

この世界でクオリティの高い仕事を行っていくには、日進月歩の最新知識・技術の習得、ドクターの考えを深く知る心、患者様の声なき声を感じる力などが必要となります。
一人の人間として「自信」は大切ですが「傲慢」であっては、これらの情報は自分自身の深い部分へ入ってくることは決してありません。そうなれば高いクオリティの仕事をすることは不可能です。

この心をいつまでも持ち続けて人生を歩みたい。

矯正歯科治療の匠 小池 喜子

審美歯科治療と矯正歯科治療の融合について

鈴木歯科クリニックでは連携している矯正歯科医をご紹介させて頂いております。

審美歯科と矯正歯科のコラボレーションのメリットは、「歯茎のライン」と「骨のバランス」が審美歯科単体で治療するよりもはるかに美しくなることです。歯茎のラインと骨のバランスが美しくなるということは、人工的ではない自然な美しさを獲得できるということです。

皆さんご存知のように、芸能人の方も審美歯科治療をされている方が多くいらっしゃいます。しかし、矯正治療の併用をしていないため、人工的な美しさが目につくのは私だけでしょうか・・・。

また、矯正治療というと「見た目の美しさ」ばかりに目が行きがちですが、それ以外にも、歯磨きがしやすい状態を作り虫歯になりにくくする効果、咬みあわせをよくすることで食事をしやすくする効果もあります。

審美面とお口の機能性の回復。そしてそれに伴う体の健康
これが私の目指す矯正治療です。

目立たない矯正装置について

成人の方はお仕事をしながらの矯正となるケースもありますので、最近では「可能な限り目立たない」矯正装置が普及しています。

矯正装置の構造を単純化しますと「ワイヤー」と「ブラケット」という装置に分かれます。
通常は金属色が目立つのですが、透明な素材も開発されていますので、審美性を気にされる方にはこちらをご紹介させて頂いております。