最近は女性だけでなく男性も、口元の美しさへの関心が高まってきていると実感しています。しかし、口元の美しさは「歯の形」「歯の色」「歯並び」だけではありません。
「健康的なピンク色の歯茎・歯肉」という要素がそろって総合的な口元の美しさが達成されます。ここでは、歯茎(歯肉)が黒ずんだり、変色する原因と、その治療法をご説明いたします。
歯茎の黒ずみ・変色の原因は、主に以下の二つです。
それぞれの治療法をご紹介いたします。
治療法は「レーザー(Nd:YAGレーザー)によるメラニン色素除去」や「歯茎(歯肉)のホワイトニング(薬剤を使った漂白治療)」があります。
レーザー治療は、不快な音・振動・痛みがほとんどなく(ほとんどのケースで麻酔は不要です)、短時間で終了するため、歯科怖症の方にもおすすめの治療法です。
また殺菌作用もあり、治療後の経過も良好です。
また、歯茎(歯肉)のホワイトニングは、黒ずんでいる部分に専用の薬剤を塗布し、5分程待ってからうがいをして完了です。歯茎に薬剤を塗布するだけなので、ほとんど痛みはありませんが、稀にしみる場合があります。
1~2日経つと、黒ずんだ部分の皮が剥がれてきます。
3~4日後には、全ての黒ずみが剥がれ、健康的なピンク色の歯茎になります。
歯茎の黒ずみが気になり、人前で大口を開けて笑うことができず、性格も消極的になってしまった患者様です。レーザー治療により黒ずみを除去しました。治療後は「もっと綺麗な口元になりたい」とおっしゃっていただき、今は歯並びと歯の色を改善する治療を行っています。
保険適用の「銀歯」は、見た目に違和感があるだけではなく、金属イオンが体内に流出することで身体に悪影響を及ぼすことが知られています。その悪影響の一つとして、流出した金属イオンが歯茎に沈着することによって、歯茎が黒く変色してしまうことがあります。
治療法としましては、そもそもの原因となっている銀歯を取り外し、金属を一切使っていない素材(メタルフリー素材。オールセラミック等)に置き換えます。時間の経過と共に、金属イオンが体内から抜け出し、歯肉も健康的なピンク色に戻ります。
上顎の前歯部の歯肉に黒ずみができています。これは金属イオンが歯茎に沈着することで引き起こされます。金属を利用したかぶせ物が原因でしたので、金属を使用していないオールセラミッククラウンに置き換えました。
青枠部分が問題の個所です。ビフォアの画像もアフターの画像も銀歯ではなく白い歯ですが、ビフォアの歯は、実は歯の裏側に金属を利用していますので、このような歯茎の黒ずみが出てしまった症例です。また、色合いがお口全体のバランスが取れていないことも問題でした。治療は、問題のあるかぶせ物を外し、金属を一切使っていないセラミック素材で対応しました。
当院での審美歯科治療・根管治療では歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を利用した精密な治療を実施しております。詳しくはこちらをご参照ください。
審美歯科治療で利用するセラミックには複数の種類があります。
ジルコニア、オールセラミック、メタルボンドセラミックなどなど。それぞれ特徴、費用が異なりますので、詳しくはこちらをご参照ください。