歯の捻じれや傾き(斜めに生えている)を気にされている方は意外と多いと感じています。
治療法の第一選択は矯正治療になります。
ですが、患者様の中には高額な費用や治療期間の長さの事だけではなく、見た目の悪いワイヤーのある矯正治療ではなく、かぶせ物(歯を削りセラミックなどで修復する)方法を選択する方がおられます。
また矯正治療の場合、歯の捻じれや傾きを治すために、糸切り歯の奥の歯
の小臼歯抜歯が伴いますから、余計に気が重くなるのかもしれません。
私は歯の捻じれや傾きが長年気になって相談に来られた患者様には矯正治療のことを
まずはお伝えします。
いい点、悪い点を詳しくお伝えして、そのうえで矯正治療をされるのか、歯を削って
かぶせ物をする審美歯科治療をするのかを決めていただくことになります。
かぶせ物の最大の欠点は歯を削らなければならないことだと思います。
また、捻じれていたり、傾いて歯が生えていた分スペースがなく、きれいな歯並びに
修正してかぶせ物をした際には、「歯が小さくなってしまう」という現象が起こります。
ですから、この問題を解決するために気になっている1本だけではなく、2本から4本、場合にっては6本修復して、歯の大きさのバランスを整えるために、治療する歯の本数が増える場合が出てきます。
前歯全体が虫歯やすでに治された歯であり、変色などの理由で「この機会に全部治そう」
という場合には適しているのですが、虫歯でもなくきれいな歯の時は犠牲を強いられます。
何を最優先にしたいのか、何を大事にしたいのかという視点が必要です。
是非、矯正治療した場合と、かぶせ物をした場合の違いや治療説明を歯科医から詳しく
聞いてくださいね。