歯の正中のずれや捻じれのないように試適(仮縫い) で確認する。

こんにちは。鈴木歯科クリニック院長の鈴木喜之です。

片側だけの治療だったり、1本だけの治療の際には問題にならないのですが、前歯のブリッジだったり、 左右に渡る複数本の治療の際には、「歯の正中」や 「歯の捻じれ」に注意が必要
です。

もともと、下の前歯と上の前歯の正中がぴったり合う方は少ない のですが、上の前歯の正中が右や左にずれたり、傾いたり しますと違和感を感じます。

新しい歯を装着した時、治療室では簡単に手鏡でしか確認できません。

家に帰ってから、しげしげと 眺めると微妙な傾きや傾斜、捻じれ、でっぱり具合が 気になってしまうことがあります。

已むおえないこともたくさんあります。

それは患者様ご自身の元々の歯の生えている位置、方向が捻じれていたり、傾斜 していた時です。

ただ、歯科技工士の方は口や顔全体、左右の目の位置がわかりませんので、複数本の歯を製作する時に 「微妙なずれ」を生じることが出てくるのです。

このことを防ぐために歯科医は写真を撮影したり、 咬合器と呼ばれる口の中の咬み合わせを再現する 器械を使用します。

多くの患者様は「歯型をとったら次回は装着するもの」 と思っています。

ですので、左右にまたがる複数本の治療であったり、 ブリッジと呼ばれる歯を失った左右の歯を削った際には 「試適」と呼ばれる仮縫、「実際にあてがって 確認する」というステップも必要になります。

ずれがあった時には、修正後さらにもう一度 試適が必要になる時もあります。

せっかく何度も通院して、きれいな歯を手に入れる訳ですから、 焦らず、「試適」をしてご確認ください。

P.S
患者様の要望の確認をすればするほど、装着後には不満のない納得した第2の前歯を手に入れられます。

もちろん、歯科医も面倒くさがらず試適をしなければ いけません。